【業界特集】金融業界の近年の動向と将来性
私は理系の国立の大学の出身で金融業界で働いています。
私は理系で口下手で就職活動ですごく苦労してきました。
その苦労の中で、就職活動を分析し、対策を考えました。
その対策を後輩やその友人200人以上に教え、相談に乗り、内定獲得までサポートしました。
その経験で得たノウハウを紹介していきたいと思います。
今回は、多くの学生が気になっている金融業界について説明します
金融業界は銀行・証券・保険・その他金融等があります。
金融とは、お金を融通することです。
例えば、銀行だと、個人からの預金を法人に融資することで、預金金利と融資金利の金利差で利益を得ています。その他に、決済事業を請け負うことで手数料収入を得ています。
この事業モデルが限界を迎えつつあります。
それは法人等にとってより安い金利で資金調達できる手段が次々と発生しており、また、QRコード決済など金融機関を通さない決済手段が多様化しているからです。
そんな中、AIを用いた事業効率化などで銀行員が大量リストラされています。
【リストラ実績】
・みずほフィナンシャルグループ:1万9000任
・三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は9500人
・三井住友フィナンシャルグループ(SMFG)は4000人
なお、リストラされずとも、40歳前後で出向となり、給料は大幅に下がります。
今後、メガバンクでは、リストラを含めた効率化の末に持ち直すこともあり得ますが、厳しいのは間違いありません。
何が厳しいかというと、都市銀行・地方銀行・信用金庫など、同じような商品・サービスを提供している組織が大量にあることです。
そうなると、利益率を下げて勝負するしかなく、結果、地方銀行・信用金庫は次々と合併が繰り返されています。
吸収合併された側は悲惨です。
平均年収が高いと思う方もいるかもしれませんが、リストラ・出向となった方々を除いて計算されていることが、見た目の平均年収を上げている要因です。
リストラ・出向された方々を含めると決して高い年収とは言えません。
同じ商品・サービスによる競争激化が、リストラ・合併を生み出す今から目指すには恐ろしい業界だと言えるでしょう。
【証券】
合併の途中。
今からの就職は危険でしょう。
【生保】
第一生命に入れれば勝ち組です。
第一生命以外は厳しいでしょう。
【損保】
かなり合併が進んでいる業界です。
3メガ損保は得られた収益を海外損保買収に使い、収益率を上げています。
3メガ損保に入れれば勝ち組でしょう。
【その他金融】
QRコード決済やブロックチェーンなど新技術の波に飲み込まれるリスクがあります。
クレジットカードは今のところ利益率が高いですが、技術革新により10年後・20年後は不安を抱えます。
以上、金融業界の動向と将来性でした。